即身仏とはなあ 人のせたけ程の あなぐらをほって箱を入れ その中に入ってふたをして 竹の節をくりぬいた 息ぬき棒なるものを立てて どろをかぶせるんじゃ。
 お坊さんは あなにお入りになって 毎日まいにち 一心に念仏をとなえたそうじゃ。
 七日目に入ると それまでかすかに続いておった 念仏の声も やがて 聞こえなくなって 本当の仏様になっていったそうじゃ。
 この方法しか 人びとをすくう道はなかったのじゃなー。
 それからというもの はやり病で死ぬ者はなくなり みずから即身仏になられたお坊さんのことを 入死様と呼んで とうとぶようになったんじゃ。



昔話の目次へ        次のページへ      前のページへ