そんな 道を 何度ともなくため息をつきながら 大切なシャモを胸にかかえこんで 家路をめざしました。
 梅原と大佐貫の境にさしかかるとなにやら生臭いにおいがただよい あたり一面異様な気配……。
若者は身をすくめながら 進んでは立ち止まり後ろを振りかえる……。そんなことを何度となくくり返していると いつのまにか しっかりと抱いていたはずの シャモがいません。
 あっけにとられた若者は ただ ぼうぜんとするばかりでした。



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