ある日 いつものように拝んでいると どこからともなく「この地から南東の方向にある 十一面観音におすがりしなさい そうすればきっとよくなるでしょう」と お告げがありました。おじいさんはその夜 観音様の夢を 見ました。
 おじいさんは次の日から 家業を投げ出して南東の方向にある観音様を 一生懸命探す毎日でした。
 ある日 館林にさしかかったところ 老人から「ここから南の大佐貫には りっぱな観音様がある」と聞かされ 急いで大佐貫に行ってみたら まさしく夢に現れた観音様でした。
 「ああ 観音様 どうか女房の病気を治してください」と 熱心におすがりしたところ その夜から おばあさんの病気が だんだんよくなりました。
 このようによくなったのも 観音様のおかげ という事で 家に同じ観音様を作り 毎日まいにち拝みました。
 それからというもの 七月十日の縁日には夫婦揃って元気な姿を観音様に見せにくるそうです。


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