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マダニによる感染症(SFTS:重症熱性血小板症候群)について

※国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイトより抜粋

【マダニの生息場所】
マダニは、シカやイノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する環境に多く生息しています。
民家や裏庭、畑やあぜ道などにも生息しています。


【マダニから身を守る服装】
・野外では腕、足、首など肌の露出を少なくしましょう。
・首にはタオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用しましょう。
・シャツの袖口は軍手や手袋の中に入れましょう。
・シャツの裾はズボンの中に入れましょう。
・ハイキングなどで山林に入る場合は、ズボンの裾に靴下を被せましょう。
・農作業や草刈などではズボンの裾は長靴の中に入れましょう。
・明るい色の服はマダニが確認しやすいです。
・マダニが生息する場所では、半ズボンやサンダル履きは適当ではありません。

【マダニから身を守る方法】
ダニ類の多くは、長時間(10日間以上のこともある)吸血します。
吸血中のマダニを無理に取り除こうとすると、マダニの口器が皮膚の中に残り化膿することがあるので、皮膚科等の医療機関で、適切な処置(マダニの除去や消毒など)を受けて下さい。
マダニに刺されたら、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は、医療機関で診察を受けて下さい。
野外活動後は、上着や作業着は、家の中に持ち込まないようにしましょう。
また、シャワーや入浴で、ダニが付いていないかチェックしましょう。マダニが付着しているときは、「できもの」のように見えることがあり
ます。
ガムテープや粘着カーペットクリーナーを使って服に付いたダニを取り除く方法も効果的です。

 

【忌避剤の効果】
マダニに対する忌避剤(虫よけ剤)が、2013年から新たに認可されました。
現在は、ディート、イカリジンの2種類の有効成分を含む忌避剤が市販されています。
忌避剤の使用でマダニの付着数は減少しますが、マダニの付着を完全に防ぐわけではありません。
忌避剤を過信せず、様々な防護手段と組み合わせて対策を取ってください。

 

【マダニ媒介SFTSとは?】
SFTSの日本語での正式名称は「重症熱性血小板減少症候群 」です。
2013年から2025年4月30日までに117名の死亡事例を含む1,071名の報告があり、増加傾向にあります。
少なくともフタトゲチマダニとキチマダニが媒介者として知られています。
患者は60代以上の高齢者に多く、中央値は75歳です。
推定感染地域は西日本に多いですが、近年、東日本からも報告されています。
潜伏期間は6日~2週間で、4月~8月に多く発症しています。数は少ないですが、冬期の感染も確認されています。
感染経路としては、マダニによるものの他に、罹患したネコやイヌなどの動物を介して感染することもあります。愛玩動物のマダニ対策も重要です。

この記事に関するお問い合わせ先

健康こども課 保健センター

〒370-0708
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電話番号:0276-60-5917  ファックス番号: 0276-60-5918

更新日:2025年11月07日