平成29年第2回明和町議会定例会
議事日程(第3号)
平成29年6月9日(金)午前9時開議
日程第 1 一般質問
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
〇出席議員(12名)
1番 堀 口 正 敏 君 2番 田 口 晴 美 君
3番 奥 澤 貞 雄 君 4番 岡 安 敏 雄 君
5番 関 根 愼 市 君 6番 坂 上 祐 次 君
7番 斎 藤 一 夫 君 8番 栗 原 孝 夫 君
9番 早 川 元 久 君 10番 川 島 吉 男 君
11番 野 本 健 治 君 12番 今 成 隆 君
〇欠席議員(なし)
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
町 長 冨 塚 基 輔 君
副 町 長 野 本 泰 生 君
教 育 長 金 子 博 君
総 務 課 長 瀬 下 嘉 彦 君
企 画 財政課長 高 際 伸 互 君
税 務 課 長 北 島 充 君
住 民 環境課長 関 口 峰 之 君
健康づくり課長 柿 沼 康 修 君
介 護 福祉課長 蓮 見 幸 夫 君
産 業 振興課長 川 辺 登 君
都 市 建設課長 森 和 之 君
会 計 管 理 者 小 平 健 一 君
学 校 教育課長 吉 田 博 之 君
生 涯 学習課長 立 川 明 浩 君
〇職務のため出席した者の職氏名
議 会 事務局長 島 田 欣 重
書 記 有 坂 恵 都 子
開 議 (午前 9時00分)
〇開議の宣告
〇議長(今成 隆君) 皆さん、おはようございます。
本日は、今定例会3日目の会議であります。
ただいままでの出席議員は12名全員であります。よって、定足数に達しておりますので、会議を開きます。
〇一般質問
〇議長(今成 隆君) 日程第1、本日の会議は、昨日に引き続き一般質問です。
通告順に従いまして、質問を行います。
最初に、3番、奥澤貞雄君の登壇を許可いたします。制限時間は午前10時といたします。
3番、奥澤貞雄君。
[3番(奥澤貞雄君)登壇]
〇3番(奥澤貞雄君) 3番、奥澤です。私のほうからは、大きく4つの質問をお願いしたいと思います。
初めに、立地適正化計画についてお伺いをいたします。この計画は、居住地の集積地、都市機能の誘導等、町のコンパクトシティ化への牽引役をするとても大切な計画であると認識しておりますが、町は現在進めている計画、また今後予定されている計画がございましたらご説明をお願い申し上げます。
〇議長(今成 隆君) 都市建設課長、森和之君。
[都市建設課長(森 和之君)登壇]
〇都市建設課長(森 和之君) ただいま奥澤議員さんのご質問に都市建設課よりご答弁させていただきます。
現在町で進められている計画については、館林市、板倉町、明和町、千代田町、邑楽町を含めた館林都市圏を対象としました広域立地適正化に関する基本方針、さらに明和町を対象とした立地適正化計画の2つの計画を進めております。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 奥澤貞雄君。
〇3番(奥澤貞雄君) ご答弁ありがとうございました。ただいまの説明で、館林圏を対象とした立地適正化計画と町を対象にした計画の2つが同時に進められているということでございますので、期待をしております。
町を対象にした立地適正化計画では、川俣駅を中心とした市街化区域に居住地の集積、医療・福祉・商業等の都市計画を誘導する計画があると伺っておりますが、この計画が一日も早く策定されることを願っております。計画が策定されることによって、国からの支援も受けられるようになると思っております。川俣駅周辺開発が点から面へと広がっていくことを期待しております。
回答の中に館林都市圏の立地適正化計画の話がございましたが、私はこれからは近隣の自治体と連携を強化していくことがとても大事だと考えております。広域での立地適正化計画が進められるということなので、期待をしておりますが、近隣市町村との連携が必要な理由は、例えば観光事業などをとりますと、明和町には凸版印刷があるわけで、この工場見学等も観光の一助にはなるわけですが、これだけではアピールが足りません。やはり広域で連携をすることにより、それぞれの地域の観光スポットルートがつながり、このことによって観光資源の価値が出てくるものと考えております。特に経済活動に重点を置いた連携を進め、町ばかりでなく、地域全体が発展していくことを模索すべきだと思いますが、町では近隣市町村との連携計画は強化していく予定はありますか、ご答弁を願います。
〇議長(今成 隆君) 都市建設課長、森和之君。
[都市建設課長(森 和之君)登壇]
〇都市建設課長(森 和之君) 今の奥澤議員さんのご質問に都市建設課としてお答えいたします。
議員の言われるとおり、広域立地適正化計画に関する基本方針に関しては、各市町の拠点が担う役割を都市機能の位置づけとして鉄道、バス等の公共交通ネットワークの形成について、基本的な方針を決めていきます。この計画においては、平成29年度中に公表できるよう検討しております。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 企画財政課長、高際伸互君。
[企画財政課長(高際伸互君)登壇]
〇企画財政課長(高際伸互君) 近隣市町村との連携につきまして、地方創生の観点から企画財政課より補足答弁をさせていただきます。
ご案内のとおり、地方創生の原動力は稼ぐ力、官民協働、政策間連携と同様に、議員ご指摘のとおり地域間連携を推進していくことにあります。昨年度、三重県明和町との間で地方創生に係る協定を締結させていただいたのも、このような理由からでございます。
ご質問の立地適正化計画の面でも、当然近隣との何らかの地域間連携が必要となってまいります。一定の圏域人口を保ちながら、持続可能な地域経済を維持する経済圏の構築を目指すことにより、工業団地の開発、造成事業のノウハウの共有や広域的な企業誘致活動、経済活動支援軸である道路整備など、民間資本の導入や企業誘致の大きなインセンティブとなります。
また、川俣駅についても、広域経済圏の中核となるように位置づけることによりまして、駅の利用者の向上のみならず、公共交通ネットワークの推進による企業活動の基盤、いわゆるハブステーション化の夢が広がります。こうしたお互いの強みを利用して、自治体それぞれの都市力、経営力を高めていく取り組みを、今後当然それぞれの自治体の事情もあります。相手様もあるので、一朝一夕にはいかないと思いますが、明和町として鋭意研究をしていきながら、執行方針でありますオールインワンの町づくり、そして明和創生を目指していきたいと存じます。よろしくお願いいたします。
〇議長(今成 隆君) 奥澤貞雄君。
〇3番(奥澤貞雄君) ありがとうございました。地域連携というのは、今後政策を見据えた上では、今後の流れとしてはもう当たり前至極という形になっていくであろうというお話でございました。
今館林市と板倉町で合併の協議が進められておりますが、私は合併は時間もかかることでございますし、早く実利のほうに重きを置いて、広域で協力できる分野から連携協力し、事業を進めていくべきであると考えております。明和町ばかりでなく、近隣の市町村も発展、活性化する施策により、国も支援に対して前向きになっていくというふうに考えております。予算取りのため東奔西走している町長でありますから、そのような連携の重要性を認識し、明和町や周辺の自治体のことも俯瞰され、広い視野で政策を考えていらっしゃると思いますが、どのような明和町の未来像を描き、施策を進めていかれようとしているのか、町長のご意見を伺えたらありがたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 町長、冨塚基輔君。
[町長(冨塚基輔君)登壇]
〇町長(冨塚基輔君) ただいまの奥澤議員さんのご質問でございますが、企画財政課長のほうから、近隣の市町村との経済連携協定を結んで、より一層活性化していくのだというような回答があったと思います。私もそういう考え方で、館林市、板倉町の連携だけではなくて、もっと広い視野を持っていくという考え方を持っておりますが、地面がついているところだけを対象と考えることはないというふうに思っております。
例えば昨年、三重県明和町と、これ長年友好都市協定を結んでいるわけでございますが、ふるさと納税に関する協定を結ばせていただいて、三重県の松阪牛を明和町のふるさと納税に入れさせていただきましたら、100万足らずのふるさと納税しかなかった明和町が、900万を超える納税があったということで、非常にやっぱりアイデア、ノウハウをかりることによって伸びていくというのが証明できたというふうに思っております。
昨年、また折しも秋に、群馬県の川場村のほうに行きました。現在の外山京太郎村長でございますが、ちょうど私と統一地方選で初当選ということで、非常に新任の町長として話が合う人間なのでございますが、川場村の田園プラザ、あの運営の仕方もひとつ勉強させていただきました。川場村は田園プラザを株式会社形態で運営しております。中にいろんな要素を入れていただいて、全部分社化をして、そこから町民を雇って、雇用を創出しているわけです。町民の皆様が潤います。そして、利益を出して、その経常利益が出そうになると、全部まちに寄附をしてしまうと。均等割しか払わないという、とんでもない株式会社でございますが、そうやってまちを活性化しているのが川場村でございます。
そういうやっぱりノウハウ、裏側にあるノウハウを川場村は地ビールもあれば、ハムもやっています。ピザもやっています。ヨーグルトもやっています。ヨーグルトなんていうのは、生乳を初め販売していたわけです。ところが、生乳の販売というのは、もう1日たつと味が変わってしまうと。当時の経営者の永井酒店の、前の永井村長の孫でございますが、生乳を売ったのでは全くもうからないと。要するに余りが出てしまうわけです。それを捨てるわけですから。初めから全部腐らせてしまえばいいということで、川場村のヨーグルトをつくったわけです。だから、そういう発想の転換、今ヨーグルトで1億円稼ぐそうですから、本当に発想の転換によって川場村は大きな利益を上げているというのがございます。
これは私だけが川場村の村長に案内されたのではだめなので、いつか職員を連れていって、その裏側、地ビールがなぜもうかるのか、そのヨーグルトがもうかるのか。私どもで地ビールをやろうとか、ヨーグルトをやろうとは思っていませんが、その裏側にあるノウハウを学んでいただいて、明和町に導入できないかという考え方をしております。いろんな地域との経済連携を結びながら、ノウハウをいただくような考えでおりますので、その折には議員の皆様方にもいろんなお手伝いをしていただければというふうに考えております。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 奥澤貞雄君。
〇3番(奥澤貞雄君) ありがとうございます。私も川場村の運営には、大変興味を持っておりまして、いつか商工会のほうも通じまして、1度お邪魔していろいろ話を伺っていきたいと考えておりますけれども、ただいま町長のほうからも細かく説明がございました。大変ありがとうございます。
また、明和町との連携の話も出ましたけれども、やはり国としましても、ただ明和町だけがよくなりますよということで陳情に行っても、予算はなかなか今後はつけていただけないというふうに考えております。やはり明和町もよくなります、明和町もよくなります。または明和町は成城大学との連携もしてきたわけでございますけれども、これはやっぱり成城に行きましても、文科省あたりにおきましても、単に明和町がということではなくて、やはり「えっ、なぜ成城大学なんだ」という話がつきますと、やはり国としてもそういうことであれば成城大学にとっても明和町にとってもということで、予算のほうも考えていただけるのかなと思っておりますので、今後とも町長にはかじ取りをよろしくお願いを申し上げます。
続きまして、空き家対策についてお伺いしたいと思います。昨年、一般質問の中でこの問題について質問をしたときには、各区長さんに協力をしていただいて、空き家のデータベースを作成するとのことでしたが、進捗状況をお伺いしたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 都市建設課長、森和之君。
[都市建設課長(森 和之君)登壇]
〇都市建設課長(森 和之君) ただいまの奥澤議員さんのご質問に都市建設課よりご答弁させていただきます。
空き家の実態につきましては、議員のおっしゃるとおり、昨年度各行政区の区長さんのご協力のもと、地域の情報、委託業者が所有する情報を整理し、明和町における空き家の実態に関するデータベースを作成したところでございます。調査の結果といたしましては、空き家として判定されます建築物は、町内の建築建物総数4,095軒のうち、約3.9%に当たる159軒となっております。その中でも倒壊の可能性はないが、現状では利用不可能、倒壊の可能性があり、現状では利用不可能とされる空き家は、全体の約14.5%、23軒になります。残りの約85.5%の136軒につきましては、今後何らかの利活用の可能性があるという結果が得られました。
また、アンケート調査の結果から空き家の所有者の方からは、今後は空き家に対する相談窓口、また専門家の紹介という政策を望んでいることも見えてまいりました。町としましては、今回のデータベースを今後の空き家政策に活用していきたいと考えております。
都市建設課としては以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 奥澤貞雄君。
〇3番(奥澤貞雄君) ありがとうございました。データベースの作成も終了しているということでございます。このことによりまして、今の説明ですと、空き家の実情、それから空き家の所有者の方の中には、相談窓口や専門家の紹介をしてほしいという要望もあるということも見えてまいりました。町として今後の具体的な計画は予定されているのか、お伺いをしたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 総務課長、瀬下嘉彦君。
[総務課長(瀬下嘉彦君)登壇]
〇総務課長(瀬下嘉彦君) ただいまの奥澤議員さんのご質問にお答え申し上げます。
空き家等調査の結果をもとに、まず空き家等の管理の問題に取り組んでいきたいというふうに考えております。適切な管理が行われていない空き家等は、防災、衛生、景観等の問題が発生しておりますので、既に個別案件ごとに関係各課で対応をしているところでございます。今後は、町民の良好な生活環境の保全を図り、安全で安心な町づくりを実現するため、空き家等対策を推進するための条例制定を進めていきたいというふうに考えております。この中で、町の責任、町民の役割について明記をするとともに、空き家等の適切な管理の促進を図るため、所有者の責務を明確にしていきたいと思っております。
さらに、空き家等に関する対策を計画的に進めるため、空き家等対策計画の策定につなげていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 奥澤貞雄君。
〇3番(奥澤貞雄君) 大変ありがとうございました。空き家対策推進のため、条例の制定も考えているということでございます。また、対策を計画的に進めるための空き家等対策計画も策定しようという方向でやっていらっしゃるということもわかりましたが、ぜひ所有者との連携を密にしていただきまして、対策を進めていっていただきたいと思います。
空き家の中でも管理の行き届いている建築物に関しましては、多少のリフォーム費で利活用できるようになると考えております。このような物件に関しましては、定住対策の一環としてでも活用できるというふうに考えておるわけですが、町の考えをお伺いしたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 企画財政課長、高際伸互君。
[企画財政課長(高際伸互君)登壇]
〇企画財政課長(高際伸互君) 奥澤議員のご質問、定住促進の空き家利用について企画財政課よりお答えいたします。
空き家の利活用は、議員さんがおっしゃるとおり、町の活性化につながる有意義な施策であると認識しております。移住・定住の促進の目的に空き家・空き地等の利用による空き家バンクなど、さまざまな対策が地方自治体でなされております。本町においても、農政部門で新規就農者の受け入れということで空き家を利用させていただいた事例も過去にございます。今後も、昨年度地方創生加速化交付金を活用し作成した空き家などの実態調査の結果や、今後の計画を踏まえ、一つの窓口で住まいや仕事、それらの支援制度等総合的な情報提供を行いながら定住促進を図り、総合戦略の数値目標、そしてKPIの達成に努めていきたいと存じます。よろしくお願いいたします。
以上です。
〇議長(今成 隆君) 奥澤貞雄君。
〇3番(奥澤貞雄君) ありがとうございました。既に空き家利用の実績もあるということでございます。地方創生加速化交付金の活用やリフォーム等においても補助金の対象になると思っておりますので、オーナーさんともぜひ綿密な連絡をとって定住化促進を進めていっていただきたいと思います。約85%は、手を加えることによって利活用できるということでございますので、かなりのパーセンテージで今後の定住化促進のための武器にもなっていくと思いますので、ぜひご活用をいただきたいと思います。
続きまして、英語教育についてお伺いをしたいと思います。本町では、幼児英語教育に力を入れてこられまして、こども園では3人の英語ネーティブスピーカーを採用してまいりました。本年度より1名削減ということでございますけれども、教育方針のほうにおいて何かしらの変化が、方向転換があったのかどうかお伺いしたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 学校教育課長、吉田博之君。
[学校教育課長(吉田博之君)登壇]
〇学校教育課長(吉田博之君) 奥澤議員さんのご質問に担当課よりお答え申し上げます。
群馬県教育委員会の運営方針の7つの基本施策の1番目に、時代を切り開く力の育成があります。自国の文化を深く理解した上で、他国の文化や社会情勢などに興味関心を持ち、理解しようとする姿勢や豊かな語学力の育成により、グローバル化に対応した育成を推進します。これを受けて明和町では、国際理解教育の充実を図るために、明和こども園で行っている幼児英語活動、ハローイングリッシュの実践と、小学校英語特例校の実践に取り組みながら、グローバル時代に対応できる国際理解教育の教育課程の改善充実に努めています。
また、今年度より英語教育アドバイザー教員、EATを活用し、幼小中の系統を踏まえた英語活動、教育を推進し、児童生徒のコミュニケーション能力の向上に努めています。したがいまして、今後もこれまで同様に英語教育に力を入れていきたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 奥澤貞雄君。
〇3番(奥澤貞雄君) ありがとうございました。町としましては、グローバル化に対応した人材育成をしていくということの理念に変わりはないということでございました。継続していっていただきたいと思います。
これには多額の費用が英語教育に今日まで投入されております。さらなる推進をお願いするとともに、魅力ある明和町づくりの一助になるよう英語教育を考えていただきたい。教育のみでなく、魅力ある明和町ということの中に英語教育も入れていただきたいと思います。この町外で、町外の方から見ますと、やっぱり明和町がやっているその幼児教育というのは、大変魅力あるものに映っているようでございます。ぜひそういう観点からも、やっぱり幼児の英語教育に関しては、今後も力を入れていっていただきたいと思います。
また、そういう成果を発表する場もやっぱり必要かと思います。ただ、以前にもちょっとお話を伺いましたけれども、先生方に余り負担にならない範囲で私も考えておりますので、今後そういう負担にならない状況のもとで発表できるようなことということに関しまして、町側でもそういう考えをお持ちかどうかということをお伺いしたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 学校教育課長、吉田博之君。
[学校教育課長(吉田博之君)登壇]
〇学校教育課長(吉田博之君) ただいまのご質問にお答え申し上げます。
現在の英語教育は、英語になれ親しみ、コミュニケーション能力の育成に重点が置かれています。できるだけ多くの児童生徒が繰り返し多くの人とかかわり、英語をしゃべったり聞いたりする活動が大切になってきます。そのため、現在こども園では2人の英語指導保育助手、ACEが日々園児とともに生活をともにし、英語になれ親しみ、コミュニケーションする楽しみを得ています。
小学校では、英語指導助手、ALTを活用しながら、小学校英語特例校の指定を受け、1年生から4年生までは週1時間、5、6年生は週2時間の授業の中でコミュニケーション能力を向上させています。また、英語アドバイザー教員、EATによる英語教育指導によって、担当教員のブラッシュアップを図っています。
中学校では、小学校と同様にALTを活用し、より専門性の高い教員によるオールイングリッシュの授業を受け、みずから英語を使って対話しようとする生徒を育成しています。
議員ご指摘のとおり、明和町として英語教育に力を入れていることを広く知ってもらうことが大切なことと考えます。邑楽郡英語スピーチコンテストに参加するなどしていますが、教員の長時間労働が問題視されている昨今、教員にできるだけ負担をかけずにPRする方法として、ケーブルテレビやホームページなどを活用し、児童生徒が楽しく英語を使ってコミュニケーション活動をしている様子など発信できればと考えております。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 奥澤貞雄君。
〇3番(奥澤貞雄君) ありがとうございました。ケーブルテレビ等の活用もされて、英語教育のPRも進めていくということでございますけれども、勉強している子どもにとってみると、やはりある程度の人の前で発表できるということもモチベーションの一つになりますので、ぜひ先生方の負担を考えた上ですけれども、進めていっていただければと思います。
英語教育に関しましては、やはり韓国も日本も昔は同じぐらいレベルが低いという話だったのですが、最近は韓国は大変TOEFLを見てもかなり上のほうに行っております。日本だけが遅れているというような状況でございますので、ぜひ明和町は先進地になっていただきたいと思いますので、英語教育のほうをよろしくお願いを申し上げます。
英語教育のほうはこれまでにいたしまして、次にふれあいセンタースズカケについてお伺いをいたします。ふれあいセンターのほうは、まだオープンして間もないということでございますけれども、おおむねの利用状況をお伺いしたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 介護福祉課長、蓮見幸夫君。
[介護福祉課長(蓮見幸夫君)登壇]
〇介護福祉課長(蓮見幸夫君) 奥澤議員さんのご質問にお答えいたします。
ふれあいセンタースズカケでは、4月にオープンした後、血管年齢測定、脳卒中予防ミニ講座、成人健康相談、さらに5月には家庭介護者の集いやフォト講座等の事業を展開しており、好評をいただいております。
また、6月にはふれあいコンサートのイベントを企画したところ、多数の参加をいただきました。今後とも世代を超えて触れ合い、交流できる施設を目指し、さまざまなイベントを行っていきますので、皆さんにご利用していただきたいと考えております。
利用の状況につきまして来館者延べ数を申し上げますと、4月については482人、これに学童利用者798人、計1,280人、5月については1,926人、学童利用者703人、合計で2,629人という状況でございました。
以上です。
〇議長(今成 隆君) 奥澤貞雄君。
〇3番(奥澤貞雄君) 私、想像していたよりも利用率が高いのかなというふうに思っております。ただ、この間ちょっと私も拝見させていただいたのですけれども、お子さんは結構私が行ったときはおりました。ただ、お年寄りの数がちょっと少なかったかなと思うのですが、お年寄りは足がちょっと弱かったりですとか、1人だとなかなか行きづらいとかというのもありますけれども、この辺は町としてどのようにお考えか、お話を伺いたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 介護福祉課長、蓮見幸夫君。
[介護福祉課長(蓮見幸夫君)登壇]
〇介護福祉課長(蓮見幸夫君) ご質問にお答えをいたします。
高齢者の方、なかなか新しい施設に足を運ぶのを戸惑ってしまう方が多いということでございますので、5月に入りまして元気アップ教室、その方々をバスでお迎えさせていただいて、まずはふれあいセンタースズカケをよく知ってもらおうということで、その中で会食等も交えながら過ごしていただきました。こういった活動を続けながら気軽に使っていただけるように工夫をしていきたいと考えております。
〇議長(今成 隆君) 町長、冨塚基輔君。
[町長(冨塚基輔君)登壇]
〇町長(冨塚基輔君) ただいまの奥澤議員さんの質問でございますが、高齢者の方の足の問題なのですけれども、私も正直言って、巡回バスをふやそうかどうかという検討をさせていただきました。ところが、今の巡回バスの利用状況、東地区が非常に利用していない状況でございます。ですから、この辺を盛り上げていただいて、そういう要望等が多く出てきて利用がふえれば、そういうことも考えられるのだと思うのです。せっかく用意したら全く利用されないというのでは、全然もうだめなので、そこのところを議員さんといたしましても地域の火をつけていただいて、もっとにぎやかにやっていただけるような、もっと活性化していただければ、介護を受けるようになる高齢者の方の元気な時間帯がふえてくるということで、介護保険も助かりますし、健康保険も助かるという状況が生まれてくるものと思っておりますので、その辺ご協力いただければということで、またよく情勢を判断しながらご相談したいと思います。よろしくお願いします。
〇議長(今成 隆君) 奥澤貞雄君。
〇3番(奥澤貞雄君) ありがとうございます。町長のほうからもお話がありましたけれども、公共バスなども考えているということでございますが、ちょっと東地区は利用率が低いということでございまして、その辺も上げていく責任もあるのかなというふうに実感いたしましたが、とりあえずはその元気アップとかという組織単位で送迎をして、知っていただくというような努力もされているということでございますので、とりあえず先に組織単位でそういう送迎をお願いできればなというふうに思っております。
また、大分そのソフト面でもいろいろとプログラムを考えて頑張っていらっしゃるのがよくわかりました。そうなりますと、大変繁盛ではないですけれども、住民の方たちのニーズには応えられるわけですが、その反面、スタッフの仕事もふえて大変なことになるわけですけれども、現状スタッフの皆さんの数というか、これ大変さというのはどのような感じですか。足りている、スタッフは足りていますか、大丈夫ですか。ちょっとお伺いしたいと思うのです。
〇議長(今成 隆君) 介護福祉課長、蓮見幸夫君。
[介護福祉課長(蓮見幸夫君)登壇]
〇介護福祉課長(蓮見幸夫君) ただいまのご質問にお答えをさせていただきます。
現在のスタッフでございますが、5名のスタッフによりましてローテーション勤務ということで対応しております。7月にはさらに増員の予定をしているところでございます。スタッフの人数につきましては、多ければ多いほどそれは充実すると思うのですが、ただふやせばいいということでもないと思いますので、今考えておりますのは、もう既に募集を開始しているところですが、ふれあいセンターのサポーターさん、ボランティア等を募集いたしまして、運営についてもまたは講師的な役割についてもそういう方々に担っていただけるようにしていきたいと、そういうふうに考えております。
以上です。
〇議長(今成 隆君) 奥澤貞雄君。
〇3番(奥澤貞雄君) ありがとうございました。一生懸命頑張って住民サービスを充実させればさせるほど、スタッフが疲弊していってしまうということでは、本末転倒でございますので、今話がありましたように、ボランティアですとかサポーターの皆さんを募ってバックアップ体制を整えて、この西にもふれあいセンターができるわけでございますので、その参考になるような形で今後とも進めていっていただきたいと思います。
以上をもちまして私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
〇議長(今成 隆君) 以上で3番、奥澤貞雄君の一般質問を終了いたします。
ここで暫時休憩をいたします。
再開の時刻を午前9時50分といたします。
休 憩 (午前 9時38分)
再 開 (午前 9時50分)
〇議長(今成 隆君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、10番、川島吉男君の登壇を許可いたします。制限時間は10時50分といたします。
10番、川島吉男君。
[10番(川島吉男君)登壇]
〇10番(川島吉男君) 10番、川島です。通告に従いまして、身近な問題である環境問題と通学路の交通安全対策についてお伺いいたします。
初めに、環境問題ですが、5月5日金曜日は生ごみの収集日でしたが、5月の連休で収集日が休みでありました。以前は、収集日は1週間に2回の収集日でしたが、週3回になり、町民も大変喜んでおります。しかし、今、週3回になれまして、ゴールデンウイークで生ごみがふだんより多くなり、連休でも収集があればいいななど要望がありました。また、生ごみ収集場所も量が多く、道路まではみ出しておりました。館林市、板倉町、明和町で1市2町の館林衛生施設組合があります。この時期に町民が望んでいることをいち早く取り上げて実現してやることが、明和町の住民にとってサービスだと思います。
そこでお伺いいたします。今後の連休の生ごみ収集についてどのように考えているか、お伺いいたします。
〇議長(今成 隆君) 住民環境課長、関口峰之君。
[住民環境課長(関口峰之君)登壇]
〇住民環境課長(関口峰之君) ただいまの川島議員さんからのご質問に担当課よりご答弁をさせていただきます。
本町におきましては、ごみ処理施設を保有せずに、昨年度までは館林市へ委託による処理を行ってまいりましたが、今年度4月から館林市、板倉町、明和町の1市2町による広域ごみ処理事業を開始しております。回収しましたごみにつきましては、たてばやしクリーンセンターへ搬入し、処理を行っております。
5月のゴールデンウイークにつきましては、たてばやしクリーンセンターが焼却炉を停止しまして、メンテナンスを実施していたために、ごみの搬入ができない状況であったことから、ごみを回収できませんでした。また、回収日と祝日が重なり、6日間にわたりごみが回収されなかったことにより、各ご家庭からのごみの排出が制限されたほか、ごみステーションには多くのごみが山積みされる結果となり、町民の皆様の生活にご不便をおかけしたことを強く感じております。
しかしながら、構成市町である館林市、板倉町においては、週2回の回収を実施している現状でございますが、5月の連休中のごみ収集における苦情等は少なかったと聞いております。このため、明和町との温度差があることも事実でございます。
明和町の対応といたしましては、今後連休中におけるごみの収集が必要であると考えまして、たてばやしクリーンセンターを管理しております館林衛生施設組合へ構成市町として5月のゴールデンウイークのみではなく、年末年始を含め祝祭日等における連休中のごみ受け入れについて実施していただけるよう強く要望をしております。町民の生活環境向上のためには、ごみ問題の解消が必要不可欠であり、住みやすい町づくりのために改善が必要な部分につきましては、構成市町と連携を図りながら強く改善を求めてまいります。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 川島吉男君。
〇10番(川島吉男君) ご回答ありがとうございました。館林市、板倉町は、週2回であることは、明和町の町民も理解しております。話題の中に、明和町はいいよねなどと話を聞いておりますので、確かに3回というところは喜ばしいことであります。それに満足せず、さらに生活で一番身近な生ごみ問題ですから、衛生施設組合との関係もあり、大変だと思いますが、ぜひとも実現するようにしていただきたいと思います。
しつこいようで申しわけありませんが、確認の意味を含めて、年末年始はどのように考えているか、再度お聞きいたします。
〇議長(今成 隆君) 住民環境課長、関口峰之君。
[住民環境課長(関口峰之君)登壇]
〇住民環境課長(関口峰之君) ただいまの川島議員さんからのご質問に担当課よりご答弁をさせていただきます。
今年の場合につきましては、年内最終日のごみ収集日につきましては12月29日が最終日となり、年明けの4日から収集を開始する予定となっております。収集日の間隔が5日間あくことから、ゴールデンウイーク同様に、ごみステーションにごみが山積みとなることが想定をされております。このため、週3回の収集日どおりではなくても、連休の中日等に収集が行えるよう館林衛生施設組合へ強く要望をしているところでございます。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 川島吉男君。
〇10番(川島吉男君) ご回答ありがとうございました。先ほどもお願いしましたが、明和町は生活環境向上に力を入れていると、館林衛生施設組合が驚くほど強く要望していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
次に、まだたてばやしクリーンセンターの場所は大体わかりますと言っている人がおりますが、いたくらリサイクルセンターは道もよくわからないし、何を取り扱っているかも理解されていない状況でございます。
そこで、たてばやしクリーンセンターといたくらリサイクルセンターの道案内と取り扱いの周知についてお伺いいたします。
〇議長(今成 隆君) 住民環境課長、関口峰之君。
[住民環境課長(関口峰之君)登壇]
〇住民環境課長(関口峰之君) ただいまのご質問に担当課よりご答弁をさせていただきます。
たてばやしクリーンセンター及びいたくらリサイクルセンターの案内周知につきましては、昨年の12月末からごみの出し方と各施設の場所につきまして周知を図ってまいりました。周知方法といたしましては、「広報めいわ」1月号、3月号、町のホームページ、館林ケーブルテレビ及び館林衛生施設組合のホームページ、明和町ごみ収集指定袋引きかえ券の通知書送付時におきまして周知を図ってまいりましたが、各施設の場所についての問い合わせや搬入できるものなどについての問い合わせも少なくはない状況でございます。
また、構成市町での実績を比較しますと、たてばやしクリーンセンターへ直接搬入した明和町の4月分の実績につきましては、延べ57台、搬入量で2,370キログラム、1人当たり41.57キログラムで、1市2町全体の約4%となっております。
また、いたくらリサイクルセンターへ直接搬入した明和町の4月分実績は、延べ14台、搬入量2,610キログラム、1人当たり186.42キログラム、1市2町全体の約1%となっておりまして、当町の実績が少ない状況でございます。理由といたしましては、当町にはもったいない館があるために、町内で処分ができていることもございますが、当町から各施設までの距離が遠いことや、また各施設の場所がわからないといったことも理由の一つであると考えております。
このため、議員さんご指摘のとおり、道案内と取り扱いについての周知につきましては、今後も徹底する必要があると考えております。今後も町民の皆様のご理解が得られるより効果的な道案内及び取り扱い方法を検討しまして、周知を図ってまいりたいと考えております。
また、この各施設への搬入量につきましては、翌年度への館林衛生施設組合への負担金に反映がされるため、各施設の明和町からのごみの搬入量が抑制された場合につきましては、町からの負担金の削減にもつながります。こうして削減できた予算につきましては、ほかの施策へ生かし、町民の生活環境向上のために努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 川島吉男君。
〇10番(川島吉男君) いろいろの機会に広報をよろしくお願いいたします。また、ごみの減量化により負担金も少なくなるように、我々も理解を示して広報したいと思います。
そこで、もう一度お聞きしますが、いたくらリサイクルセンターに持ち込みできるものともったいない館との違い、それから持参できないものとか、それについて具体的に教えていただきたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 住民環境課長、関口峰之君。
[住民環境課長(関口峰之君)登壇]
〇住民環境課長(関口峰之君) ただいまの川島議員さんからのご質問に担当課よりご答弁をさせていただきます。
いたくらリサイクルセンターに持ち込みできるものと持参のばらし方等のもったいない館との違いはということで、いたくらリサイクルセンターに持ち込みができるものにつきましては、資源物、不燃物、不燃性粗大ごみとなります。町のもったいない館との違いにつきましては、自動車・バイクなどのバッテリー、食用油、入れ歯、剪定枝につきましては出すことができませんが、もったいない館で回収を行っていない瓶類、蛍光管、陶磁器、割れた瓶などにつきましては、月曜日から金曜日の午前8時30分から午後4時30分まで回収を行っております。また、土曜日につきましては、午前8時30分から午前11時30分まで回収を行っております。
また、持ち込みの際につきましては、町指定のごみ袋の使用の必要はありません。このほか、ごみの出し方につきましては、もったいない館との違いはございません。
なお、不燃性粗大ごみの出し方につきましては、今年の4月1日から供用が開始されたために、細かな分け方の周知がされていない部分がございますので、効果的な周知方法を検討しまして、町としても周知を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 川島吉男君。
〇10番(川島吉男君) よく理解しました。また、この理解度を町民の方によく知らしめて、具体的な内容とわかりやすい活動を地道にやっていただきたいと思います。
次に参ります。次は、梅原区に歩行者用信号機が設置され、安心して通学ができると大変喜んでおります。設置してもらって本当に感謝している方がほとんどですが、一時的に歩行者専用道路は、一般的には国道や交通量が多い主要道路があり、わかりやすい横断をやっております。梅原区の場合には、少し条件が違いますので、そこについてちょっと質問をいたします。
南北に通行する主要道路と、東西に通行する交通量が余り変わらず、南側に人家があり、信号機が見にくく、さらに南に向かう車両が右折が多く、朝夕の通学時間帯は急いでいるため、乱暴な運転が目立ちます。今はボランティアの方に指導していただいており、安心ですが、これから夏休みになり、1人で登校するとき、なれるまで運転手も児童も注意が必要だと思います。
そこで、誰でもが被害者、加害者にならないために、交通事故防止のためにお伺いいたします。 通学時安全交通対策についてお伺いいたします。
〇議長(今成 隆君) 総務課長、瀬下嘉彦君。
[総務課長(瀬下嘉彦君)登壇]
〇総務課長(瀬下嘉彦君) ただいまの川島議員さんのご質問にお答え申し上げます。
今年の3月に梅原地区の通学路交差点に設置された信号機につきましては、変則的な交通処理が行われているため、通行する自動車や通学する児童にとってわかりづらい状況になっております。原因としましては、南北道路には信号機が新設されましたが、東西道路には「止まれ」による規制のままで、信号機が設置されなかったことが挙げられます。
また、横断歩道についても、東西道路には歩行者用信号機が新設されましたが、南北道路については設置されませんでした。このことにつきまして、警察のほうに確認をしましたところ、歩行者の安全確保を目的に信号機を設置したということでございました。
さらに、5月23日に開催されました明和町通学路安全推進会議におきまして、明和町の担当のほか、群馬県、学校、警察等が参加しまして現地確認を実施いたしました。これによりまして、通学児童の安全指導につきましては学校で実施していただくことになりました。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 川島吉男君。
〇10番(川島吉男君) ありがとうございました。児童については、学校で行っていただけるということですが、通行する車両の運転手の対策についていかが方法をとっているか、教えてください。
〇議長(今成 隆君) 総務課長、瀬下嘉彦君。
[総務課長(瀬下嘉彦君)登壇]
〇総務課長(瀬下嘉彦君) ただいまのご質問で、自動車の運転手等に対する対策としましては、やはり歩行者の安全確保を目的とした交差点のことであるというようなことを周知していかなければならないかなと思っているところでございます。これにつきましては、また公安委員会ともよく相談させていただきながら、もう少し安全でわかりやすい交差点にできればというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 川島吉男君。
〇10番(川島吉男君) ありがとうございました。信号機がせっかくできて、そこで事故があると、せっかくの信号機が台なしになりますので、ぜひとも事故のないように努めていただきたいと思うし、私たちもできる限り注意して見ておきます。よろしくお願いします。
次に参ります。昨日、栗原議員と重なる質問になると思いますが、これから梅雨どきになり、自転車で通学している児童、東小の方もおりますし、交通事故から守るために、危険物があります。障害物を取り除き、安心して通学できるように見守りたいと思いますが、そこで通学路の草や生け垣等の対策についてお伺いいたします。
〇議長(今成 隆君) 都市建設課長、森和之君。
[都市建設課長(森 和之君)登壇]
〇都市建設課長(森 和之君) ただいまの川島議員さんからのご質問に都市建設課より答弁させていただきます。
町内の道路延長は、国県道を除き、全長で約256キロあります。これらを町で除草をするとしますと、莫大な予算が必要となってまいります。そのため通学路に限らず、見通しが悪く、交通安全上支障がある場所につきましては、町で予算を確保し、除草、立ち木の処理等を行いますが、一般的には春と秋に各行政区の皆さんのご協力を得ながら行います道路愛護運動、草と緑のクリーン作戦等により、除草、ごみ拾い、側溝内の土砂等の除却を行っていただいているところでございます。
また、ご質問の中に生け垣等につきましては、交通の支障がございます箇所につきまして、所有者の方々にお話をし、剪定等のご協力を得ているところでございます。今後も町民の皆様、また町の相互関係により通学のみならず、道路の維持保全、そして安全な道路交通の確保に努めてまいりたいと思います。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 川島吉男君。
〇10番(川島吉男君) ありがとうございました。年に2回、春と秋に行政区で実施していることはよくわかりました。しかし、年に2回では危険箇所は万全でないと思います。機会を設けて、いつでもそれを取り除いたり、危険があったらすぐ即決に対応していただきたいと思います。
また、特に小さな交差点で木が伸びてきて見づらい、確認できない場所や、中にはペットボトルや瓶など落ちていて、歩きでも自転車でも危険な場所などがあります。これも通学路も含んでおりますが、それについての対応策はどのように考えているか、お聞きいたします。
〇議長(今成 隆君) 都市建設課長、森和之君。
[都市建設課長(森 和之君)登壇]
〇都市建設課長(森 和之君) ただいま川島議員さんよりご質問あった件に関しましてお答えいたします。
おっしゃるとおり通学路においては、小さなお子さんたちが自転車、歩行により非常にその交差点で危険物があってけがをしたり、そういったことが発生することが多々あるかと思います。そのため、学校、各行政区の皆様からの連絡はもとより、道路パトロールにおいて事故につながるおそれのある障害物につきましては、それを所有されている方、またそれについてのご指導をさせていただいております。
また、町として対応するべきものについては、処理等を行っていきたいと思います。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 川島吉男君。
〇10番(川島吉男君) ありがとうございました。私たちは、町民が安全で安心して楽しく健康で暮らせる町づくりが一番だと思います。そこで、先ほど交通事故もそのとおり何かあれば、一歩外へ出れば加害者になり、被害者になる可能性があります。その危険性を取り除くその一つの一環として、私たちは常に注意を払っていきたいと思います。
また、ごみ問題もそうです。そのごみで不平不満を言うよりも、ゲージが1つふえれば、ああ、よかったなと、1回回数がふえればよかったなと、みんな町民が喜ぶことが一番幸せであります。これからは皆さんのことに対していろいろ求めていきますが、それも町民のためだと思いまして、頑張っていただきたいと思います。私たちも一生懸命応援しますので、よろしくお願いします。
これで終わります。
〇議長(今成 隆君) 以上で10番、川島吉男君の一般質問を終了いたします。
ここで暫時休憩をいたします。
再開の時刻を午前10時30分といたします。
休 憩 (午前10時14分)
再 開 (午前10時30分)
〇議長(今成 隆君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。
次に、5番、関根愼市君の登壇を許可いたします。制限時間は11時30分とします。
5番、関根愼市君。
[5番(関根愼市君)登壇]
〇5番(関根愼市君) 5番、関根でございます。非常に声が悪くて、聞き取りにくい面があると思うのですけれども、ご容赦をいただきたいと思います。
私からは、教職員の過重労働の問題、さらには健康寿命を延ばす高齢者対策について質問させていただきます。
初めに、教職員の過重労働の改善に向けて質問いたします。全国的に学校現場の多忙化が大きな社会問題となっております。4月29日の上毛新聞におきましては、「教員の過重労働が深刻」と見出しをつけて、文科省は2016年に行った教職員勤務実態調査の結果が報じられております。これによりますと、学校内勤務時間が1週当たり60時間以上の教員が小学校で33.5%、中学校では57.7%を示しておりまして、週40時間までとする労働基準法に基づきますと、これらの教師は1週間で20時間以上の時間外労働をしたことになりまして、おおむね1カ月80時間超を目安としている過労死ラインを上回る時間外労働が行われていることになります。
さらに教職員においては、学校内外の教育活動などその特殊性から時間外手当制度はなじまないと、残業時間上限規制から外されておりました。働き方改革実現会議の中でも、見直しの対象外となっておりまして、その代替措置として本給に一律4%の調整手当が加算されるのみで、深刻ないじめ問題あるいは生活指導、そして学校に寄せられる要望などにも対応しており、教職員が子どもたちと余裕を持って向き合える労働環境の改善が求められています。
文部科学省では、2016年6月に「学校現場における業務の適正化に向けて」という業務改善のためのタスクフォース報告、いわゆる改善に向けた特別のチームの発表を行いました。その中では、4本の柱から成る改善策におきましては、教員の担うべき業務に専念できる環境を確保する、部活動の負担を大胆に軽減する、長時間労働という働き方を改善する、国・教育委員会の支援体制を強化するとする教職員の業務改善に向けての方向性が示されております。
それでは、教職員の過重労働改善に向けて何点か伺ってまいります。初めに、小学校における教職員の勤務実態について伺います。昨日も一般質問の中で岡安議員さんより、「小中高における教職員の働き方などの調査はなされているのか」との質問に対しまして、文科省発表の時間と同様の1日11時間程度の勤務をされているという説明がされましたが、各学校の警備は機械警備というシステムをとっているそうでありますけれども、学校のいわゆる開門の時間、そして閉門の時間の実情がわかりましたらご報告をいただきたいと思います。
以上であります。
〇議長(今成 隆君) 学校教育課長、吉田博之君。
[学校教育課長(吉田博之君)登壇]
〇学校教育課長(吉田博之君) 関根議員さんのご質問について担当課よりお答え申し上げます。
昨日の岡安議員さんの答弁と重なる部分はありますが、ご容赦ください。文部科学省が本年4月に発表した教員勤務実態調査によると、公立小中学校教諭の平日の勤務時間が、10年前に比べ三、四十分長い11時間以上働いていることがわかりました。特に30歳以下の若手の教員の勤務時間が長い傾向にあります。これはベテラン教諭に比べ、経験の少ない若手は、どうしても授業準備に時間がかかってしまうためと推察されます。
また、団塊の世代の教員が退職し、若手教員の構成割合がふえているという要因もあり、時期や個人差はあると思いますが、当町においても同様の状況のようです。
具体的な教員の在校時間についてですが、小中学校では出勤簿により出退勤を管理しており、個人の出退時間は記録しておりませんので、おおよその時間となりますが、明和中学校では午前6時30分ごろ一番早い先生が出勤、部活動の顧問の先生が午前7時ごろ出勤して、午前7時30分からの朝練習に参加しています。退勤時間はそれぞれ異なりますが、三、四名の先生が午後10時ごろになることもあるようです。
小学校では、一番早い人が午前6時30分から7時ごろ出勤し、退勤時間はそれぞれ異なりますが、二、三名の先生が午後9時ごろになることもあるようです。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 関根愼市君。
〇5番(関根愼市君) 大変細かい部分まで説明をいただきまして、ありがとうございました。文科省の報告に、統計というのですか、これにおいても1日平均11時間ぐらいの労働しているということで、1日時間外とすれば3時間程度ということになるのかなと思いますが、今明和中学校の、あるいは小学校の実情を聞かせていただきましたら、やはり同程度あるいはそれ以上の労働を働いていると、そういう状況が実は伝わってまいりました。本当に1カ月トータルすると相当の時間数になってくるのではないかなというふうにも思われます。これからの業務の改善が待たれるところであります。
続きまして、教職員の長時間労働の要因について伺ってまいります。先ほどの文科省の調査によりますと、学校内勤務時間が週当たり小学校教諭平均57時間25分、中学校におきましては63時間18分と発表がありました。町教育委員会は教職員の長時間労働について、この原因についてはどのように受けとめているか伺いたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 学校教育課長、吉田博之君。
[学校教育課長(吉田博之君)登壇]
〇学校教育課長(吉田博之君) ただいまのご質問にお答えいたします。
小学校は学級担任制で、担任授業時数が多く、昼休みも給食指導を行い、休憩時間も児童と一緒に活動し、児童への安全への配慮などを行っていることが多いことから、児童在校中は校務や授業準備を行う時間の確保が難しい状況にあります。
中学校は教科担任制ですが、生徒指導や進路指導にかかわる業務の負担が大きくなります。それら指導の打ち合わせなどの時間に加え、補習授業や部活動にかかわる時間が長いことから、授業準備等の時間の確保が難しい状況にあります。
このほか教員は、国、県教育委員会などからの調査書の作成、研修報告書の作成など、授業以外の事務業務の時間が長く、また保護者対応、PTAや地域との連携、通学路の安全指導など、1人の教員が多くの業務を兼ねて担わざるを得ない状況があります。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 関根愼市君。
〇5番(関根愼市君) 教職員の長時間労働の実態が今発表ということで、報告の中でいろいろあるのですが、実は大変な業務をこなしているのだなと、そういうものが浮かび上がってまいります。
文科省が発表いたしました学校現場における業務の適正化に向けるタスク報告というものが出されております。これは業務改善計画ということでありますけれども、4本柱から成っておりますが、長時間労働の是正や部活の見直しなど抜本策が実は示されておりますが、教育委員会としてどのように受けとめ、またこれに対してどう検討しているのか伺いたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 学校教育課長、吉田博之君。
[学校教育課長(吉田博之君)登壇]
〇学校教育課長(吉田博之君) 平成28年6月に「学校現場における業務の適正化に向けて」と題して改善方策の提案が都道府県教育委員会教育長に通知され、国、教育委員会、学校が有機的に連携し、一体的、総合的に4つの柱に基づき、改善方策が提案されました。
1つ目の柱は、教員の担うべき業務に専念できる環境を確保すること。当町では、小中学校3校の事務職員が学校事務の共同実施を行っており、教員と事務職員が連携して効率化と見直しを推進しています。
また、学校給食費管理システムを導入し、口座振替事務を教育委員会と学校給食センターが担って、教員の負担を軽減しています。
また、統合型校務支援システムの整備も検討していきたいと考えております。
2つ目の柱は、部活動の負担を大胆に軽減すること。当町では、本年度より毎週月曜日をノー部活デー、ノー残業デーとして実施しています。また、部活動の専門的な技術や技能の向上を補うために、5つの部活動で外部指導者を依頼しています。
また、学校教育法施行規則の改正による部活動指導員の導入についても、前向きに検討してまいります。
3つ目の柱は、長時間労働という働き方を見直すこと。4つ目は、国・教育委員会の支援体制の強化です。当町では、月1回の校長・園長会議や学校訪問指導の機会に、7時には学校を出る、遅くても8時までにはと指導を重ね、教師と子どもの向き合う時間の確保を提言しております。
また、群馬県教育委員会でも、教員の多忙や長時間労働の解消に向け、協議会を立ち上げ、これから具体的な対策を検討すると聞いております。
このように学校現場における業務適正化に向けて、既に取り組みを始めており、今後も粛々と進めてまいりたいと思っております。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 関根愼市君。
〇5番(関根愼市君) 先ほど申し上げましたタスクフォースの報告の4本柱の説明もいただきました。これを既にその改善に向けて着手を始めているということでありますけれども、それにおいてもまだまだ長時間の労働の中で授業を行っているのだなというふうに感じているところでございます。
次は、長時間労働に対しての改善策について伺いたいと思います。まず、教職員の長時間労働に対する改善策ということで、今いろいろ述べていただきましたけれども、今回の報告されたタスクフォース報告では、教師が子どもたちとしっかりと向き合う時間を確保するために、チーム学校の考え方が示されておりまして、教師の事務を補助する業務アシスタントの配置など打ち出しております。現在取り組んでいるまたは取り組まれているような改善策が今ある話をされておりましたけれども、ほかに取り組むような、取り組まなければならない課題というものがありましたらばご答弁いただきたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 学校教育課長、吉田博之君。
[学校教育課長(吉田博之君)登壇]
〇学校教育課長(吉田博之君) ただいまのご質問にお答えいたします。
学校現場における働き方の見直しは、教職員が仕事に対する意識を変え、校内でできる範囲で仕事のやり方を見直し、効率化を図ることです。目的は、業務改善によって教職員がゆとりを持ち、教材研究や児童生徒に直接かかわる時間をふやすことです。町教育委員会としましては、保護者や地域、社会教育団体などと連携を深めながらさまざまな役割と経験年数、専門性を持った教員が共同し、学校の教育目標の実現に向けて主体的に行動できるよう学校への指導、支援を続けていきたいと考えております。
また、教育現場には新しい学習指導要領の周知徹底、特別の教科道徳、小学校の英語科、特別支援教育など、さまざまな教育課題が山積しています。学力向上に向けた授業改善も必要です。保護者対応も含め、さまざまな学校課題の中、町教育委員会としましては、東部教育事務所、県教委、他市町の管理主事、指導主事との連携を深めながら子どもと向き合う時間の確保を命題に掲げ、業務改善を図り、業務の効率化を指導していきたいと思っております。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 関根愼市君。
〇5番(関根愼市君) ありがとうございました。子どもたちと向き合う時間を確保するなどのそういう時間を確保する時間を命題に掲げて、これからも取り組んでいきたいという話であります。報告であります。
次に、メンタルヘルス対策について伺います。文科省の調査におきますと、2015年の公立学校における教職員の病気休職者は7,954人で、そのうち6割強に当たる5,009人が精神疾患で休職しているというデータがあります。授業の準備や教材研修に加え、いじめや不登校への対応、部活動など、課外指導も担い、多忙な日々の中で心身ともに疲弊し、精神疾患を患う教員もふえていると聞いておりますけれども、その現状と原因、さらには対策について伺います。
〇議長(今成 隆君) 学校教育課長、吉田博之君。
[学校教育課長(吉田博之君)登壇]
〇学校教育課長(吉田博之君) ただいまの質問にお答えいたします。
平成26年に公布された労働安全衛生法の一部を改正する法律により、労働者に対して行う心理的な負担の程度を把握するための検査、ストレスチェックや検査結果に基づく医師による面接指導の実施などを事業者に義務づけるストレスチェック制度が創設され、従業員50人以上の事業所については義務化されました。町内の各学校は50人未満の事業所ですので、制度施行後、当分の間努力義務となっていますが、明和町では今年度から小中学校の教職員を対象にストレスチェックを実施する予定です。
ストレスチェックの実施方法については、検査は紙媒体を用いて行います。自記式の質問票を配付、回収し、検査の分析を業者へ委託します。分析結果に基づき、高ストレス者として選定された者から面接指導の申し出があった場合には、医師による面接指導を実施して医師の意見を勘案し、必要に応じて適切な措置を講じることになります。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 関根愼市君。
〇5番(関根愼市君) 今年からストレスチェックを始めるという話でありますけれども、残念ながら現状と原因がちょっと聞かれませんでしたので、わかる範囲で結構ですので、教えていただきたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 学校教育課長、吉田博之君。
[学校教育課長(吉田博之君)登壇]
〇学校教育課長(吉田博之君) 現状ですが、町内の学校において、以前精神疾患で休んでおりました教員が1名おりましたが、現在はおりません。
その原因につきましては、詳しくはわからないのですけれども、ストレスがあったのかと思います。
以上です。
〇議長(今成 隆君) 関根愼市君。
〇5番(関根愼市君) 明和町の職員につきましては、昨年からでしたっけ、ストレスチェックを行っているという話でありましたけれども、教職員につきましては1年遅れ、1年遅れになるかどうかわかりませんが、今年の4月から、今年度からこのストレスチェックをやっていくということであります。本当に懸念されるのは、忙しさにかこつけてこのチェック漏れが生まれないように、ぜひ教育長、そして学校教育課長のほうからもしっかり指導いただきながら、全員がこのストレスチェックを受けてクリアができるようにしむけていただければなというふうにも思います。
今回の文科省調査によりまして明らかになった数値は、明らかに働き過ぎでありまして、過労死ラインをはるかに超えているという実感がしております。電通職員の過労死自殺したことをきっかけに始まりました長時間労働に対する規制の動きが出てきておりますけれども、きちんとした人員配置、一人一人に見合った業務量等、業務改善に向けて教育長の決意を最後に伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
〇議長(今成 隆君) 教育長、金子博君。
[教育長(金子 博君)登壇]
〇教育長(金子 博君) 関根議員の質問にお答えさせていただきます。
先ほどから課長が報告しているとおり、あるいは国の調査でも、教員の多忙というのはあるのです。先ほど言ったとおり、具体的には毎日子どもの事件等があって、トラブルがあって、そういったものへ対応して、一つ一つ対応していく。それから、保護者の要望等を対応していくと、どうしても教材研究だとか、資料作成だとか、そういったものは後回しにせざるを得ない。子ども中心のやっぱり学校でなくてはならないので、そういうことが出てくるのです。
しかし、教員が疲労するということは、いい教育ができなくなってしまう。どうしても教育の質が落ちてしまうと、そういうことがないように、教育委員会として精いっぱい取り組んでいきたい。ただ、教員の多忙ということは言われて、その原因もたくさんあるのですけれども、教員の中にはそれを意気に感じてやってくれている人はいるのです。それを多忙と感じないで、子どものために一生懸命夜遅くまで俺は頑張る。それは決してストレスにもならないし、生き生きと頑張る先生もいるのです。そういう先生に救われる子どもたちもたくさんいるのです。そういうふうなものがいいというのではないのですけれども、そういうふうな教員の気持ちを大切にしながら、そういう教員をいかに生き生きと活動させて、その力を引き出すかというのも、我々教育委員会の大事な役割だと思っております。
ただ、先ほど関根議員さんが言ったとおり、教員が疲弊していい教育ができないでは意味はないと、そういうふうなことがないように、教育委員会といたしましては、昨年の夏休みからは1週間学校を閉鎖して、先生方はしっかり休んでもらうあるいはノー部活デー、ノー残業デー、そういった具体的な策を一つ一つ粛々と取り組んで、明和町の子どもたちが生き生きと頑張れる、そして先生方も生き生きと頑張れる職場環境のつくりのために精いっぱい頑張っていきたいと思います。今後とも学校の教育、ご支援よろしくお願いしたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 関根愼市君。
〇5番(関根愼市君) ありがとうございました。今後とも一層のご努力をお願い申し上げまして、質問を終わります。
それでは、2問目の質問に入ります。2問目の質問につきましては、健康寿命を延ばす高齢者対策ということで銘打って質問通告をさせております。これについて質問してまいります。
私たちが食べ物を食すということは、人間にとって生命を存続させるためになくてはならない最も基本的な営みでございます。体の成長や機能の確保に必要不可欠な栄養を食事という行為により外部から摂取し、生き長らえることができております。
さらに、家族や友人との食事は大変幸せの時間でもあります。しかし、最近では、生活の根幹であるはずの食事や食材がないがしろにされがちでありまして、これに対して平成17年、国においては食生活のあり方を定めた食育基本法が定められまして、平成25年には本町においても食育推進基本計画に基づく明和版の明和町食育プランを策定したとあります。
我が国も核家族化が言われて久しいわけでありますけれども、第2次食育推進基本計画の中にも掲げられました家族団らんのうちに食事をとることの大切さ、いわゆる共食の回数をふやすことが目標に掲げられまして、子どもにおいては孤食、いわゆる孤独な食事というふうに書きます、孤食。つまり1人で食事をとる機会が多くなると、好きなものばかりを食べ、肥満の原因や社会性などに影響が出るとされ、一方、高齢者においても、ひとり暮らしの高齢者においては1人寂しく食事をすることにより、孤食の高齢者は塩分の過剰摂取など栄養バランスも偏りがちばかりではなく、東大や千葉大の研究チームによれば、一緒に食事をする人がいる人に比べて鬱になる可能性が男性で2.7倍、女性で1.4倍になるとする調査結果も発表されております。
群馬県におきましては、3カ年にわたり、前橋市と中之条町で食をテーマとした高齢者の元気と絆づくり支援事業を展開し、その結果、食事調査においては、濃い味つけのものが多く、また同じ料理を繰り返し食べている傾向もあり、その一方で課題として浮上したのは、高齢者の社会参加の少なさでありまして、社会全体で共食の場を通じての共食、ともに食べるというその場を通じながら、高齢者を地域活動に誘い出し、会話を楽しみながら健康寿命の延伸につなげたいとして市町村の推進の協力を県としても求めております。
質問に入ります。町内のひとり暮らし高齢者の数について、現在高齢化が進んでいると思いますけれども、直近の数字をご報告いただければと思います。あわせて夫婦のみの高齢者世帯についてもお願いしたいと思います。
さらには、健康寿命ということでいろいろ話題があるわけでありますけれども、これについてもできるだけ直近のデータがありましたらご報告いただきたいと思います。
以上です。
〇議長(今成 隆君) 介護福祉課長、蓮見幸夫君。
[介護福祉課長(蓮見幸夫君)登壇]
〇介護福祉課長(蓮見幸夫君) 関根議員さんのご質問にお答えいたします。
まず、町内のひとり暮らし世帯数はということですが、これにつきましては、群馬県が毎年6月1日を基準日として実施しているひとり暮らし高齢者基礎調査、この数値を申し上げたいと思います。明和町の6月1日現在ですので、昨年度の数値になります。平成28年6月1日現在のひとり暮らし高齢者、この数が306件でございます。この調査におけるひとり暮らし高齢者とは、調査時点において入院や長期入所をしていない在宅の65歳以上の方となっております。
次に、夫婦のみの高齢者世帯数についてでございますが、これについては統計がされておりません。夫婦のみとは限りませんが、住民基本台帳から65歳以上の高齢者2人暮らしの世帯数を集計してみますと、現在で434世帯ということでございます。
次に、健康寿命についてですが、健康寿命とは日常的に介護を必要としないで自立した生活を送ることができる生存期間であり、元気で活動的に暮らすことができる期間をいいます。したがって、平均寿命と健康寿命の差が日常生活に制限のある不健康な期間を意味することとなります。
市町村別の健康寿命については、人口規模の小さい市町村等では、わずかな死亡数の違いで数値が極端に変化する可能性が高く、一般的な算定方法での計算が困難でございます。そのために余り統計資料がないという現状があります。2015年の県単位の統計数値がありましたので、申し上げたいと思います。群馬県の数値について申し上げます。男性が71.64年、女性が75.27年となっております。
以上でございます。
〇議長(今成 隆君) 関根愼市君。
〇5番(関根愼市君) 細かい数字までいただきまして、ありがとうございます。ひとり暮らし世帯ですが、306世帯ということで、町内にいらっしゃるということであります。また、2人暮らし世帯についても434世帯、パーセンテージにするとどのぐらいになるかちょっとわかりませんけれども、かなりの数字ではないのかなというふうに思います。
また、健康寿命についても71.64歳が男性ということで、これは群馬県でしょうけれども、データが出ているということであります。ちなみに、きのうかおとといの話ですけれども、Eテレを見ていましたら、健康寿命日本一というのは山梨県だそうであります。これからも健康寿命延伸についてご努力をお願いしたいなと思います。
続きまして、次の質問に参ります。ひとり暮らし高齢者の給食サービス事業について伺います。このひとり暮らし高齢者の給食サービス事業につきましては、現在利用者については何名ぐらい登録をされ、利用されているのか。
また、いろいろ調べたのですけれども、何年ぐらい前からこの事業は取り組まれているのか、ちょっとわかりませんでしたので、わかる範囲で結構でありますので、ご報告いただければなと思います。
また、現在は月2回配食ということで行われているようでありますけれども、自己負担も含めて回数の問題あるいは内容の問題についての要望あるいはご意見というものが寄せられているものかどうかわかりませんけれども、もし寄せられているようであればどのような内容の要望あるいは意見が出ているのか、伺いたいと思います。
〇議長(今成 隆君) 介護福祉課長、蓮見幸夫君。
[介護福祉課長(蓮見幸夫君)登壇]
〇介護福祉課長(蓮見幸夫君) ご質問にお答えいたします。
明和町においては、社会福祉協議会において月2回の配食サービスを行っております。平成28年度の実績では、登録件数が70人、延べ配食数が1,027件となっております。これにつきましては、ボランティアの協力によりお弁当を手渡しすることで、地域の中での見守り、安否確認を行っている事業でございます。登録しているボランティア数は128人でございます。
この制度は、皆様からの寄附等による奉仕銀行をもとに行われているもので、現在平成元年4月1日施行の要綱に基づき実施されておりますので、少なくとも28年間続いていることになります。
要望等につきましては、今のところ回数、内容等について不満等は寄せられていないと聞いております。今後アンケート等を実施し、利用者の要望等の把握に努めてまいりたいと考えます。
以上です。
〇議長(今成 隆君) 関根愼市君。
〇5番(関根愼市君) 利用者の数が70名ということで利用されているという報告でございました。大変長いというか、伝統のある事業ということになるのかなというふうに思いますけれども、これに対して意見等あるいは要望等も出されていないという、寄せられていないということでありますので、よかったかなというふうに思います。
次に進みます。食事をともにする共食の取り組みについて伺ってまいります。ただいま担当課長からもご報告がありましたように、この高齢者給食サービス事業の現状については、ボランティアさんのご協力ということでやっているわけでありますけれども、ただ現状としては、お弁当を希望者のところに手渡しをするということで、どうしても1人で食べる機会が多くなってしまうということで、孤食になってしまうわけでありますけれども、その弊害についての認識を持っているかどうか。また、孤食の解消策については検討されているかどうか、伺いたいと思います。
また、国の第2次食育推進基本計画においては、高齢者の共食の推進を掲げております。給食を単に自宅に届けるのではなく、元気な方には近くまで出向いてもらい、1カ所で集まってみんなで食事をともにする、共食の機会をふやす取り組みについてはどのように考えているか、伺いたいと思います。
食事をともにすることにより、孤食から抜け出し、会話が弾み、交流が生まれる、元気も出るあるいは身だしなみも気にかける、こういうところから健康寿命の延伸にもつながるなど、その効果は期待できるのではないかと思いますけれども、これについての見解を伺いたいと思います。
また、その会場となる場所も近々完成をいたしましたふれあいセンターを始め、地区における住民センターあるいは空き家の活用など、元気な高齢者には近場まで出向いてもらう共食の推進についてその見解を伺いたいと思います。
以上であります。
〇議長(今成 隆君) 介護福祉課長、蓮見幸夫君。
[介護福祉課長(蓮見幸夫君)登壇]
〇介護福祉課長(蓮見幸夫君) ご質問にお答えをいたします。
高齢者、特にひとり暮らしの高齢者について考えてみますと、ひとり暮らしという環境が孤食、孤独な食事を招き、孤食によって食への関心も薄れ、楽しくない食事や料理への意欲低下、さらには栄養バランスの欠如という悪循環を生み出している、そういうふうに推察されます。また、議員のお話の中にもありましたとおり、研究結果によりますと、鬱になりやすいということもわかってまいりました。
孤食は、栄養面の影響を及ぼすだけでなく、心にも悪影響を及ぼしていると認識するところでございます。この対策としましては、誰かと一緒に食事をとる共食が必要であるということが言われております。群馬県においては、群馬県食育推進計画「ぐんま食育こころプラン」を策定しまして、食による高齢者の元気と絆づくりの支援としてこの共食を推進しております。その中で、特に栄養バランスが偏りがちなひとり暮らし高齢者を対象に、地域の人たちとともに食事をする機会をふやす事業を各市町村を支援しながら展開するとしております。共食を進めることで、孤食の健康リスクを少しでも減らすことが期待されているということでございます。
明和町においては、食育の観点から食改推の皆様が元気アップ教室の機会などを利用し、食事の試食を提供し、皆で一緒に食べたり、またボランティア連絡協議会がクリスマスの集い等でひとり暮らしの高齢者を招待し、昼食を挟んだ会を行っていたり、ふれあいセンタースズカケにおいては、ウオーキングの後にみんなで食事をつくって一緒に食べるという事業を企画したりしております。
また、地域包括支援センターが行っている食の介護予防教室でも、参加者との試食会などできればと考えております。
議員のご提案の給食サービスのお弁当をみんなで一緒に食べる試みも共食を進めるために有効と考えますので、利用者の意向を確認しながら検討してみたいと考えます。
それから、ご質問の中にありました実施場所等につきましては、ふれあいセンターに関しては共食にも対応可能なキッチンやホールを備えておりますので、今後の活用を検討いたしますし、地区住民センターや集会所については、各地区で工夫をして活用していただきたいと考えます。サロンの会等の活動の中で住民主体の共食活動が地域に根差していくこと、それを期待しております。
議員様方にもご協力をいただければ幸いと存じます。空き家等の利用に関しましては、今後の空き家対策の方針等の決定状況を踏まえて検討をしていきたいと思います。
ひとり暮らし、2人暮らしに限らず、一緒に食べることで楽しく食事ができ、栄養のバランスを考える機会にもなり、何より誰かと一緒に食べること、この共食については、高齢者の元気の源となる力があると考えております。健康寿命延伸のための食育、介護予防の取り組みの一つと考えられますので、今後はより積極的な事業への取り組みを検討していきたいと考えております。
以上です。
〇議長(今成 隆君) 関根愼市君。
〇5番(関根愼市君) いろいろ説明していただきまして、ありがとうございます。私一人で孤食の高齢者がふえてしまうのではないかというような余計な心配をしておったわけでありますけれども、食改推の皆さんあるいはボランティアの皆さん、さらには完成になったふれあいセンタースズカケの中でいろいろこの共食に向けての企画や予定がされているということで、本当によかったなというふうに思います。
私がご提案申し上げた同じ弁当を1人で食べるのではなくて、何カ所かに分けて集団で食事をするということは、非常に健康の上においても有効なのかなというふうにも思っております。最近では、子ども食堂を始め、商店街で買ったものを持ち寄るもちより食堂など、さまざまな取り組みもされております。配られた弁当を数人で一緒に食べることによりコミュニケーションが図られます。孤立、そして孤食から抜け出すきっかけになるというこの事業の研究検討をぜひお願い申し上げまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
〇議長(今成 隆君) 以上で5番、関根愼市君の一般質問を終了いたします。
これで、今定例会の一般質問全部が終了いたしました。
〇散会の宣告
〇議長(今成 隆君) 次の本会議は最終日となり、13日に開催いたします。
なお、最終日には、午前8時30分から議会全員協議会を行い、その後議会運営委員会を開催いたします。
本日はこれをもって散会といたします。
大変ご苦労さまでございました。
散 会 (午前11時15分)