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入死様(3)

土の中の木の箱の中で念仏を唱えるお坊さんのイラスト

 即身仏とはなあ 人のせたけ程の あなぐらをほって箱を入れ その中に入ってふたをして 竹の節をくりぬいた 息ぬき棒なるものを立てて どろをかぶせるんじゃ。
 お坊さんは あなにお入りになって 毎日まいにち 一心に念仏をとなえたそうじゃ。
 七日目に入ると それまでかすかに続いておった 念仏の声も やがて 聞こえなくなって 本当の仏様になっていったそうじゃ。
 この方法しか 人びとをすくう道はなかったのじゃなー。
 それからというもの はやり病で死ぬ者はなくなり みずから即身仏になられたお坊さんのことを 入死様と呼んで とうとぶようになったんじゃ。

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更新日:2018年10月01日