現在の位置

大佐貫の観音様(1)

大佐貫の観音様
大佐貫の観音様の縁日にお参りする老夫婦と地元の人たちのイラスト

 七月十日(旧暦)の大佐貫の観音様の縁日といえば 露店や参拝者でそれはもうたいそうなにぎわいでした。
 毎年の事ながら そのにぎわいぶりは近郷近在に鳴り響いていました。この観音様は十一もの顔をもちやさしい姿をしていて地元の人から十一面観音様と呼ばれ厚い信仰をあつめていました。
毎年 この縁日になると決まって 朝早くから熱心にお参りする老夫婦がおりました。
 この老夫婦は 桐生で(注釈)機屋を営んでおりました。
 何一つ不自由なく暮らしていましたが ある日 突然 おばあさんが病気になり倒れてしまいました。
あちこちの医者にもみてもらいましたが いっこうに良くならず ついには医者にも見放されてしまうほどでした。
 おじいさんはすっかり気落ちしてしまい 仕事も思うように はかどらなくなってしまいました。
 病気の回復を願うおじいさんは 神棚に手を合わせる毎日でした。 

(注釈)機屋…織物を作ってる家 

この記事に関するお問い合わせ先

総務課政策室 秘書政策係

〒370-0795
群馬県邑楽郡明和町新里250番地1 役場庁舎2階
電話番号:0276-84-3111(代表) ファックス番号:0276-84-3114

更新日:2018年10月01日