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認知症 ~地域で暖かく支えるために~

認知症の発症率は80歳代で40%、90歳代になると80%といわれています。
現在、認知症は70〜80種類あると言われていますが、高齢化社会に向けて私たちにも身近になってくる認知症についての情報を、町の地域包括支援センターから紹介します。
 

認知症は身近な病気です

認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が損傷を受けたり、働きが悪くなったりすることで、認知機能が低下し、さまざまな生活のしづらさが現れる状態を指します。
認知症は、「アルツハイマー型認知症」、「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」、「前頭側頭型認知症」でおよそ95%を占めていると言われており、その中で最も多いのが、「アルツハイマー型認知症」です。

 

あれ?ちょっと変だな、は大事なサインです

認知症の症状は、日常生活上ちょっとした変化に現れることが多いものです。周囲の人が気づいたときには、症状が思った以上に進行していることが少なくありません。
「ちょっと変だな」というサインを見逃さず、次のような行動がみられたら認知症を疑いましょう。

初期にはこんなサインが・・・

・身なりを気にしなくなった
・今まで好きだったことへの興味や関心がなくなった
・以前よりもひどく怒りっぽくなった
・外出や人と会うことをおっくうがる
・ガスの火を消し忘れる
・ものの名前が出てこなくなった

さらに進行すると
・今までできていた家事や作業ができなくなる
・買い物などでお金の間違いが多くなった
・同じ事を何度もたずねる
・最近のできごとを忘れてしまう
・ドラマなどの内容が理解できない
・慣れている場所で道に迷った
・時間や日付、自分のいる場所が分からなくなった
・「財布が盗まれた」といって騒ぐ

加齢に伴うもの忘れ

・体験した一部を忘れる
・忘れたことを自覚している
・ヒントを出すと思い出せる
・年次や日付、季節を間違える

 

認知症によるもの忘れ

・体験したこと自体を忘れる
・忘れたことを自覚していない
・ヒントを出しても思い出せない
・年次や日付、季節が分からない
 

加齢によるもの忘れは日常生活に大きな支障はないですが、認知症によるもの忘れは日常生活に支障が出てきます。

治療が困難な認知症

アルツハイマー型認知症

アミロイドβというタンパクが脳に蓄積して、神経細胞が減少し、脳の萎縮が進行する病気。記憶障害が徐々に進行し、日付や曜日がわからなくなり、仕事の要領が悪くなる。症状は緩やかに進行する。

脳血管性認知症

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳卒中が原因で起こる病気。後遺症として、歩行障害や言語障害が呈することが多い。再発予防により進行を抑制できる。

レビー小体型認知症

レビー小体というタンパクが脳に蓄積する病気。実際には存在しないものや人物に見えるという幻覚(幻視)、人物誤認、動作が鈍い、転びやすいなどの症状が徐々に進行する。調子の良いときと悪いときの変化が大きい。

前頭側頭型認知症

前頭葉と側頭葉の萎縮が徐々に進行する病気。同じ行動をくり返す、自分勝手な行動をとる、言葉の意味がわからなくなる、言葉が出なくなる。65歳未満で発症することが多い。

治療によって症状が治る場合もあります!

慢性硬膜下血腫

脳の硬膜下という部分に血がたまって、認知症の症状や手足のまひを起こす病気。手術で血を取り除くことで改善する。

正常圧水頭症

脳脊髄液が正常に循環せず、脳にたまる病気で、認知症の症状や歩行障害、尿失禁などが現れる。脳脊髄液の流れをよくする手術によって改善する。

脳腫瘍

頭蓋内に腫瘍ができる病気で、発症部位によって認知症の症状や手足のまひ、聴覚や視覚の障害が現れる。腫瘍の摘出で改善する

認知症の方への接し方 その人の尊厳を大切にしましょう!

次のような関わり方が
大切です!

・やさしく接する
・よく話を聞く
・笑顔でうなずく
・ゆっくりしたペースで行動する
・スキンシップを心がける
・役割が果たせるように支援する
・怒らない、否定しない
・さびしくさせない

してはいけないこと

・大声を出す
・急に後ろから声をかける
・厳しい顔や困った顔を示す
・無言で行動する
・早口でいくつも質問する

ご家族若しくは本人が認知症かな?と思ったら、まずはご相談ください。

相談窓口

認知症に関することでお悩みの方や相談したい方は、地域包括支援センター(役場介護福祉課内)にご連絡、ご相談ください。

この記事に関するお問い合わせ先

介護福祉課 介護保険係

〒370-0795
群馬県邑楽郡明和町新里250番地1 役場庁舎1階
電話番号:0276-84-3111(代表) ファックス番号:0276-84-3114

更新日:2018年10月09日